道具畳と畳豆知識

八角台鐘敷

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六角台鐘敷

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寺院仏閣でよく用いられるお道具がこの鐘敷です。厚畳(二畳台)、拝敷とは別に、鐘台として用いられ、寺院仏閣の調度具としてもその様式は様々です。

 

拝敷四天付き白中紋四方縁(七五三紋)

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拝敷も寺院仏閣の道具畳として欠かせないもので、その様式、仕様も格式や伝統定法によって多岐にわたります。ご覧の拝敷は一畳丈では代表的な調度畳で、四天とは拝敷の四方に鎮護の四神を配したものです。詳しくは永源寺派寺院施工例に記載しております。

 

畳豆知識

カビについて

間もなく梅雨の季節に入ります。この時期畳にとって一番気になるのがカビの発生です。畳が新しければ新しい程カビる可能性も高く、これはイ草がまだ生きている証拠で、イ草は泥染めした後、水分量0%近くにまでに乾燥させます。その後畳表に織り上げられ、そして製品になるまでに徐々に水分を吸収し復元していきます。つまり水分を欲しがっています。そんな時に梅雨が来ると必要以上に水分を吸収しすぎてカビの発生となります。カビ対策としまして特に畳の新しいうちは部屋の換気に気を配り、部屋を閉め切らず、天気の良い日には風を通してやり、雨の日や晴れていても雨後の湿度の高い日は開け広げず、夜エアコンの除湿を一時間程度回していただくだけでも効果はあります。それでも万が一カビた場合、別に悲観する必要はありません。本来畳は一回はカビるもの。これで来年からカビの心配は無いと割り切ってこまめに乾拭きをしてください。梅雨が過ぎるのと並行して徐々に終息します。間違っても腐ってしまうような事はありません。但し、何もせず乾拭きを怠るとカビの繁殖がますます酷くなり、最初白かったカビが青カビや赤カビに変わると畳表が変色する恐れが生じます。面倒でも根気よく乾拭きをしてあげてください。防カビ加工を施す方法もありますが、効果は100%ではありませんし薬品処理には違いないので当店ではあまり推奨しておりませんが、どうしてもとおっしゃる方には対応させていただきます。

シロアリについて

シロアリの被害に遭った畳

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この時期何よりも注意をしなければならないのがシロアリです。6月から8月にかけて羽化が始まり、一番の活動時期に入ります。年々その被害は増え、またシロアリの抵抗力も強靭化の傾向にあるように感じます。

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大きさは白ゴマ位で見た目はアリのように見えますが、正しくはゴキブリの仲間に属するそうで、なるほどその生態は極めて狡猾で悪賢く、そしてその爆発的な繁殖力には恐怖さえ感じます。シロアリに関しては被害は畳で済む話では無く、地中より柱などを伝って這い上がり床板や敷居を順次食いながら畳に入ってくるので、畳に異常が出て何かおかしいと感じた頃にはかなりの数のシロアリが繁殖しているケースも少なくありません。

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上の写真のように普段出入りする所でもない部屋の隅の畳の縁がボロボロになっているとか、とにかく畳や敷居、畳ヨセが不自然な痛み方や変色があれば要注意。そこが和室であれば直ぐに畳屋に相談されることをお勧めします。異常が無い場合でも何時シロアリはやって来るかわかりません。シロアリにつかれにくい環境を作る事が大事です。

1、家の周りに木材を置かない。

2、縁の下の通気を良くし、瓦や陶器類の湿気を呼びやすい物を置かない。

3、一階の部屋、押入れに大量の紙類、布団類を長期間同じ場所に置かない。

4、使わない部屋を作らない。

シロアリは自分達が見つけられにくく平穏に暮らせる人の出入りの少ない部屋を狙う傾向にあります。これからの季節は上記の事に気を配り、何か異常を感じたら直ぐにご相談ください。