畳職人の道具 其の二

包丁いろいろ

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畳制作において重要な道具の一つが畳包丁で、何種類かの中から作業により使い分けます。

大包丁(おおぼうちょう)  写真上部4本の大きなものが大包丁といい、用途は主に畳床(畳の芯材)の切断や加工に使用します。

中包丁(ちゅうぼうちょう)  写真真ん中の3本が中包丁です。柱角の細工等、大包丁より繊細な作業に適しています。

小包丁(こぼうちょう)  写真下の5本の小さな包丁です。畳表の切断や切り落としなど、主に畳表の加工に使用しますが、高麗縁や本麻縁等の高級縁の裁断にも使用します。

大まかに分けてこの3種類が畳屋専用の包丁です。料理人様同様、やはり切れ味が命であります。

 

畳表について

価格表に表記しております使用畳表について、もっと詳しく知りたいとのお問い合わせがありましたので簡単にご説明させていただきます。

畳表は上質な物になる程芯糸(縦糸)が太くなり、それに伴い織り込む藺草の等級(長さと品質、産地により様々な等級があります)も上がり、本数も増えていきます。 従って畳表はランクが上がる程、地厚く耐久性に優れ、また藺草の等級も上がり、 使い込むうちに綺麗な焼け色に仕上がり光沢に差がでます。畳本来の色は卵色と申します。

 

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綿引き通し表   芯糸が綿糸で織り上げた畳表

 

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麻引き表   芯糸が麻糸で織り上げた畳表

 

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麻綿W   芯糸が麻と綿の4本芯で織り上げた畳表

 

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麻W   芯糸が麻の4本芯で織り上げた畳表

 

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広島織り麻綿W検査印入り

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広島織り本藺草検査印+商標

 

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この検査印が品質日本一びんご広島ブランド表の証です。

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当店は常にお客様の立場になった製品づくりを考え、丈夫で長持ち、しかも体に優しい国内産畳表にこだわっております。使用藺草は耐久性に優れた在来品種を、広島問屋の契約農家様が有機栽培で育て、薬品処理等は一切せず100%泥染だけで染め、織り上げた畳表です。

畳は使い込むほどにその価値がでます。単に安価な値段に惑わされず、慎重な畳表選びをされる事をおすすめします。

 

新商品情報

日本製畳縁で出来た商品のご紹介です。

 

小銭入れ(写真下は名刺も入ります)    540円(税込)

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携帯入れ                  864円(税込)

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スマートフォン入れ            1080円(税込)

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二つ折り財布               2160円(税込)

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長財布                   3240円(税込)

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バッグ                    3780円(税込)~

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ご希望の商品がございましたら当店までご連絡ください。

 

 

畳職人の道具 其の一

第一回目の投稿です。今回は畳屋の道具を紹介致します。

金槌

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主に手縫い造作時における糸締めや、納品時の畳のこなし(平らにし、納める)等に使用します。頭部は写真上が鋼、下は真鍮製で柄はどちらも黒壇製です。創業者である先代の父が、修行時代に兵庫県神戸市芦屋の畳職人さんから譲り受けたもので、父の形見として私が引き継ぎました。ご覧の通り石のように硬い黒壇の柄の中央部分がすり減り、くびれる程に使い込まれた、まさに職人の魂を象徴する道具の一つです。

木槌

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用途は金槌とほぼ同様ですが、木製であるだけに繊細な力加減を要する作業に使用します。写真上の木槌は多賀大社御用達、冨永畳店様の先代がお使いになられていたもので、お前が使ってくれるならと現店主様より私が譲り受けました。総黒壇製の逸品であります。

道具は手の一部。どれも特別に誂えたもので二つと同じものはありません。そこには昔の職人の粋なこだわりと、仕事に対する信念、魂が込められているのが道具を握るたびに伝わってきます。素晴らしい道具に見合う仕事をする為、日々精進しております。